お客様でよくある例ですが、パーマと白毛染めを繰り返して、あまりにも傷め方がひどくなり、人に出会うことも嫌になり外出しないで、悩んでいらっしやった方の経過を述べます。

傷んでいる部分を保護しながらパーマと白髪染めを繰り返して、毛先は少しずつカットをして、ショートでしたから六ヶ月ぐらいで、すっかり傷みがなくなり、見違えるような艶のある髪に変わりました。とっても性質も明るくなられました。次から次へと知人を紹介してくださって、遠方からも来て下さいます。今は安心して、出掛けるときは少々間隔が短くても白毛染めにいらっしやいます。以前はなるべく間隔を長く、回数を少なくしていらしたようです。

パーマ

髪を傷める原因の一つにパーマがありますことは、お分かりだと思います。現在メーカから美容院ヘパーマにいろいろな名をつけた商品が出でいます。02(酸素)パーマ、ウォーター(水)パーマ、ミラクル(奇跡)パーマとか、お客様へは、さも髪を傷めないような印象を与えられていると思います。その結果は如何でしょう。

酸素だけではパーマはかかりません。また水だけでもパーマはかかりません。毛髪中には強度と弾力を保っている縦と横のつながった丈夫な繊維があります。酸素や水でこの丈夫な繊維は自由に、ウェーブにはなりません。パーマをかければかけるほどに髪が良くなると、すすめられて傷みをまして、当ビューティクリニックヘいらっしやるお客様もおられます。

如何に傷みを最小限度にとめられるかで、技術の評価を受けるのではないでしょうか。毛質は一人一人ちがいます。毛髪診断をして、なるべく毛を傷めない薬品を、当ビューティクリニックでは選んでおります。

毛髪の一本を見ても、毛根と毛先では条件がちがいます。毛先ほど傷んでいます。傷んでいるキューティクルの剥がれている部分ほど、よく薬品がしみ込みます。その結果、毛先がチリチリになります。またパーマの薬品はアルカリ性のものが多く、健康な髪の中は弱酸性です。お肌も同じです。

パーマのあとは元の弱酸性にもどしておかないと、髪は硬く、櫛通りが悪く、感触も悪くなります。また毛の中にアルカリが残っていますと、毛質がもろくなり、切れ易く、傷みをまします。

艶がなく感触の悪いのは、毛表皮(キューティクル)が剥がれるからです。毛表皮が剥がれると、なかみ(間充物質)がシャンプーの度に外に流れ出ます。その結果、毛の中は隙間がおおくなり、保温もなくバサパサした感じの乾いた毛に変わってゆき、強度や弾力もおとろえて脆くなり切れやすく、切れた部分から枝毛になってゆきます。

シャンプー剤やトリートメント剤のコマーシャルなどで、よくいい現している毛の中の水分、約十一パーセントという言葉をよくお問きになっていると思います。その水分を保っている部分が毛の中の間充物質です。

髪は、なぜ傷むのかを考えて見ましょう。まず良質な髪の条件を挙げてみます。艶があって強くて弾力性があり、手ざわりがよく、櫛通りのよい、ひっぱっても簡単に切れない、枝毛がない、以上ぐらいでしょうか。

子供のころは、その条件を備えていたはずです。中学上のころからぽつぽつハンドドライヤーを使いはじめ、何回も同じ部分へ熱風を直接
あたえて、結果は艶がなくなり、硬くなり手ざわりが悪くなって、櫛通りも悪く、弾力がなくなり、もろく切れやすく枝毛になってゆきます。

高校生のころになりますと、部分パーマをかけたりしますから、なおさら傷みます。順を追って、この様に髪の傷みが進んでゆきます。

社会人になりますと、いろいろなヘアースタイルを楽しみたいために、パーマをかけて傷みを与えたうえに、またソパージュー、カーリヘアー
と、くり返しますから傷みがひどく、ムースをつけなければきれいに治まらない状態になります。